神田明神が大好きです。平将門が大好きです。まさかど様は最高の推しです!平将門関連書籍も何冊か読みました。まさかど様の生まれた平安時代は、まだ武士という形態が生まれる以前で「つわもの」と呼ばれていた時代でした。領地の地形が牧場に適していることからまさかど様は優秀な馬を育て、のちに騎馬隊の先駆けを作りました。柔軟な発想力を持ち、義理人情に熱く、弱者から頼まれたら嫌と言えない男気あふれる親分気質、お上に立ち向かってでも信念を通すその姿に非常にドキドキワクワクし、血縁者からの敵意や裏切り、時代の流れに翻弄されるように最終的には朝敵と呼ばれて討伐され怨霊伝説が生まれてしまう波乱万丈の人生。不器用だったかもしれない、でも、純粋に自分の信念を持ち、前に突き進んだ関東のヒーローまさかど様。怨霊伝説から「平将門」と聞くと呪われるとか怖いと思う人も多いかもしれませんが、全然そんな事はありません?Makadoという地名を見てはマサカド!?と心がざわつき、平川門という道路標識の文字を見れば平将門!?と勝手に空目して盛り上がってしまう身体になってしまいました。
駿河台にある大学に通っていた頃から神田明神というと、休講の合間に友達と「神田明神まで散歩に行こうか」とよく(遊びに)行く神社でした。銭形平次の顔出しはあの当時から今でもあるので凄いです(あの顔出しはずっと江戸神社の裏手に無造作に置かれていましたね。最近になって随身門脇に移動になっててビックリしました?) 境内の雰囲気はその当時と今ではかなり違いますね。もっと地味で落ち着いた神社、それが当時の私の印象で、いつの間にかアニメとコラボし始めたので、そういう面であまり良く思わない人もいるかもしれません。実際に後輩は神田明神を商業主義的でなんだかな〜と正直な感想を言っていました?でも、私にはその当時より今の神田明神の方が活気があってピカピカに見えます。
また大学生の頃は、御祭神が誰とか知りながら参拝もしていません。大人になってからやっと御祭神の一人に平将門がいると知りました。しかも明治時代には明治天皇の行幸にはふさわしくないと平将門が御祭神からはずされ、昭和59年にやっと戻されたそうではないですか。しかし、その明治天皇の側室であり大正天皇のお母様である柳原愛子さまは平将門の子孫?わざわざ御祭神から外さなくて良かったのではと思わざるを得ないです?
そんな愛すべきお館様、まさかど様のいる神田明神はいつもピカピカ輝いて見えます。なんだか毎日お祭りやってるみたいな印象ある?ちょっと元気がない時でも、神田明神の境内に一歩入ると自然と顔が笑顔になってしまいます。ニヤニヤしちゃって他人から見たら超気持ち悪い人物です?
今年は節分が中止になってしまって残念でしたが、去年の節分は既に日本にいたので参加してきました。私に取っては節分の豆まきに参加するのがその時生まれて初めてだったので、何も知らずに行列に並んで、一体どんな感じだろうとソワソワして順番を待ちました。やっと自分の順番になりましたが、行列の一番後列。背も低い。終わった…豆を投げてもらってもこれじゃ何も取れない事必至です。しかも、前の人たちは用意周到に空の紙袋や段ボール箱を掲げて頭上に持っており、私は完全に死角の位置。ピンチ。折角の初参加でも何も取れない事請け合い。そこで、心の中で「まさかど様!今年初参加です!運動音痴だし、このままだと全く何も取れません!周囲にダンボール族が多い中、自力で何かを取れようはずもありません!何か良いものください〜!」と心で叫んでみました?
さて、一投目の合図とともに豆やお菓子がステージから投げられました。その時です。丁度、肘に小さいトートバッグを下げていたのですが、そのトートバッグにポスンと何かがインした音が!?前面には人が大勢立ちはだかっているし、トートバッグは腰の位置にあるのでそんな場所に万が一何か入るとしたら奇跡じゃない!?もしかして本当にまさかど様が何か良いものくれたのかも!と、急いでかつワクワクしながらトートバッグの中を調べると…
マルカワのオレンジ味風船ガムが!!!?
もう、周りに人が大勢いたけど膝が崩れ落ちそうになりながら笑ってしまいました。何か良いものがマルカワの風船ガム!!懐かしすぎる!まさかど様最高!!?こんな出来事があったらまさかどっ子にならないわけないですね?
それから、3月になりコロナでアメリカにも帰れず日本滞在延期が決定。誕生日も日本で過ごすことになり、またもや神田明神へ。また心の中で「まさかど様〜!今日は誕生日です!プレゼントください!大吉!大吉!」と、おみくじを引いたら本当に大吉で、大吉の中でも素敵な大吉をプレゼントしてくれました(大吉でもあんまり内容のよくない大吉と、凄い晴々しい内容の大吉がありますよね)?
私は神様と会話ができないので、神様のメッセージであるおみくじをよく引きます。しょんぼり元気がない時に神田明神に行くと、まさかど様は大吉をくれます?
去年の6月の終わり、父が肺がんの闘病生活を経て亡くなりました。5月は外出自粛と父の介護で殆ど外出せず、6月、容態が薬でコントロールできて安定しているとお医者さんから言われた日、もしかして今日神田明神まで行っても大丈夫かな?と、神田明神に3ヶ月ぶりに参拝に行った日がありました。父のためのお守りを頂いて、久しぶりだったので境内で数時間過ごしてから神社を後にして、御茶ノ水駅周辺でもうちょっと寄り道して帰ろうかな?と思った瞬間、目の前に突然クロアゲハが現れて意味ありげに顔の前で飛び回るとヒラァ〜っと飛び去っていったのです。これはもしかして!!と慌てて帰宅。母によると、私の外出中、父はずっと寝ていたそうです。帰宅した夕方、やっと父が目を覚ましたので神田明神のお守りを見せると、既にもう声が出なくなっていましたがニコニコと笑って私の「神田明神のお守りだよ!」などと言う言葉にへぇ〜そうなの〜とでも言うように目を輝かせて受け取ってくれました。それからまた父はウトウトと眠りについてしまいました。その日の深夜を回って数時間後、父が息を引き取りました。とても静かな旅立ちでした。夕方、少し会話(会話にならない会話ですが)ができて、お守りも見せる事ができて、旅立ちの瞬間にも立ち会えて、娘としては幸せなお見送りができたと思っています。あの時、クロアゲハを意味ありげに飛ばしてくれたのはまさかど様だったのか、それとも、もしくは父の魂だったのか、それとも完全にごく普通の野良?のクロアゲハだったのか!?私にはわかりません。しかし、最期を看取る事が出来て幸せな娘だったと思います。本来ならアメリカにいる身ですが、このタイミングでのお見送りという事で、神仏の加護があってこそだったのではないかと何となくそう思ってまさかど様や神様に感謝しています。まさかど様は本当に凄い神様です。
そういえば、もう一つまさかど様に関しては謎な出来事がありました。2019年の神田祭の頃、将門様像が公開という事で丁度初日に神田明神を訪れていた私も本殿の中に入って将門様像を目の前に拝む事が出来ました。その将門様像は、高さ30センチ程の古い像(平将門の子孫と言われる平田篤胤がお祀りしていた御尊像だそうです)で、お賽銭を入れて拝観できた喜びで拝んでいると何故か左の方からギンギンと見られているような熱視線とビリビリ身体に突き刺さるような感覚が!ん!?なんだなんだ、左側が変!何これ!?と思いつつ、左をふと見るとどひゃ〜!そこには等身大の力強い顔をした男性像が!それは、その日丁度奉納されたばかりの新しい将門様像だったのです!マジマジと観察。丁度他の参拝客は古い将門様像を拝むとさっさと出て行ってしまいます。おかげで長いこと新しい像をじっくり鑑賞する事ができました。見れば見るほど生きてる!?中に誰か入ってるでしょう!?という確信で鳥肌が立ってきます。体がビリビリし通しです。そして、四方の壁から垂れ下がる壁代?のリボンのようなものが所々不自然にヒラヒラと動いています。身体はビリビリしっぱなしだし、リボンみたいなのは奇妙にも風が来そうにない一部だけヒラヒラしてるし本当に不思議でした。私は今でも新しく奉納されたばかりのあの像にまさかど様が入っていたんじゃないかなぁ?と信じています。確認のため、その後もう一度中に入らせて頂いてまさかど様とご対面して、ビリビリして、満足してから帰宅しました?
まさかど様は本当に凄い神様です。
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